収入を最終目的にしたキャリア設計はおすすめできません。
ただ、自分らしいライフプランを実現すべく、戦略的に高い収入を得ることは重要です。
ビジネスの世界では、成果を挙げたからといって平等に富の配分が行なわれる訳ではありません。残念ながら資本主義において平等という市場原理はありません。
「考え方」や「行動選択」の取り方によって、生涯年収は大きく変わってきます。
そのポイントが以下の3点です。
①所属コミュニティーを選ぶ
業界や企業、職種によって限界利益や労働分配率はおおよそ決まっています。組織人である以上、個人の努力で変えられるものではありません。
実現したいライフスタイル、キャリア、それを維持するための収入レベルを得ているコミュニティーを狙っていくことも大変重要です。
(できれば、就職活動時にある程度のコミュニティーの方向性を決めておくことが大切です)
②ミクロの世界(身の回りの現実)で考える
「名目GDPの伸び率によって、日本人の所得総額が決まる」。確かに正しいことではありますが、経済学者が行なうマクロ分析は個人の収入の多寡にはあまり関係ありません。
ビジネスの世界では、より身近な「自分で影響を与えることができること」にフォーカスすることが大切です。
ピケティを読むよりも今日の仕事の成果へのフォーカス、自分を取り巻くコミュニティーの現実を理解することが重要です(そして、別の成長できるコミュニティーへの転職も積極的に検討すべき)。
③ゼロサム・ゲームでないビジネスフィールド(職種)を選ぶ
自分の貴重な人生の多くの時間を仕事に投資するのですから、1年投資しただけのエッジ(優位性)が得られる仕事であることがベストです。
歳をとると不利になってくる職種や業界など、単に一生懸命仕事をしているだけではズルズルと市場価値が下がっていきます。
経験や実績・スキルの蓄積が評価に繋がる「経験蓄積型」の職種を選ぶこと。
人生時間の単利投資ではなく、複利で経験価値が増していく仕事を選択することも重要です。
現在、ゼロサム・ゲーム的な職務に就いている場合には、スキルの複合化を目指しエッジ(優位性)を戦略的に築いていくことが大切です。
他人と比べられてしまう「相対評価」の世界から、「絶対評価」の世界への行動計画を考え抜くことも大切です。
運良く高い収入を得るのではなく、自分という労働資本の投資先を戦略的に考え抜くことが重要です。
人生は限られています。
自分らしいキャリアのために日々挑戦していきましょう。
日々、精進です。
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