ROT(対時間効果)で決断する【エグゼクティブの行動習慣】

費用対効果。

この行動を取ることでどれだけのリターンを得ることができるのか?

そのリターン軸を「時間」で考えていくのが「ROT」です。


ビジネスの世界、特にエグゼクティブの仕事では、打つべき施策や実行したいことは山のようにあるにも関わらず、時間的制約の中で優先順位を決めていかざるを得ません。

白黒ハッキリする仕事は少なく、苦渋の決断の連続の中で最良の成果を出し続けることが求められます。


よって、エグゼクティブの仕事において最悪の要因である「時間切れ」を防ぐべく、日々の判断においてROTを意識することが求められます。


同じクライアントに2つの提案をするケース。

A:成果は大きく確率も高いが、3ヶ月程度の時間投資を必要とする。

B:成果は小さいが、1ヶ月以内に確実な収益が見込める。


こういった局面によっては、経営状況を鑑みて会計的視点で考えることも求められますが(資金繰り都合により確実な入金を優先するなど)、時間軸で考えることによって、失敗しても次の施策を打てる裁量は確実に保有できます。


ギリギリの状態で成果達成をするのではなく、上級管理職としては選択の戦略的自由度を保ち、予定内調和での成果達成を継続していくことが求められます。

(そうでない限り、部下が疲弊していく組織になります)


上記でいえば、「初めての仕事であれば早期にフィードバックを受けられるBの選択をし、クライアントとの相性や意思決定プロセスを理解した上で、小さなマイナス点をリカバリーできるリレーションを築くこと。お見合い期間は小さな仕事でリスクヘッジをしていこう。

中長期のビジネスパートナーとしてお付き合いができるクライアントであれば、より大きな仕事の提案へとシフトしていこう」といった視点で考えることによって、相性の悪いクライアントを早期に損切りできることが可能になります。


成果未達成の多くは、実は「時間切れ」によるものです。


ROTを意識した日々の習慣見直しが、エグゼクティブの仕事の成果確率を変えていきます。

収益リターンはボラティリティーの高い軸ですが、対時間効果は読みの確実なリターンとなります。


日々、精進です。

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